The 20th Congress of the International Society of the Rorschach and Projective Methods was a great success!
The 20th Congress of the International Society of the Rorschach and Projective Methods was a great success!
The 20th Congress of the International Society of the Rorschach and Projective Methods (ISR) was held on July 17 - 20 at the National Olympics Memorial Youth Center in Yoyogi, Tokyo and ended in great success.
"I believe that holding the congress in Tokyo was an extremely significant event in the history of the ISR. I have many friends in Tokyo and they are living without any problems, so I had no concerns about holding the congress in Tokyo in spite of the earthquake. In Japan the beauty of nature seen in Japanese gardens and other places is inspiring. If I have the time, I would also like to visit Kyoto."
—Anne Andronikof, former ISR President and Curator of the Hermann Rorschach Archives and Museum
"'I would like to visit Japan once in my lifetime'—I am grateful that many of my colleagues thought so and came to the congress in Tokyo. This is the first time the congress was held in Asia, and we did our best to gather information and actively call on participants so that they could feel safe in coming. It was a congress in which I was able to deepen trusting relationships with my colleagues."
"We were very much looking forward to coming to Tokyo. It is our first time in Japan and we have found people to be kind and friendly. We visited Tokyo Tower, Asakusa, and other places. We will spend a total of three weeks in Japan and we plan to thoroughly enjoy our vacation."
国際ロールシャッハ及び投映法学会(ISR)第20回日本大会終了のご報告
国際ロールシャッハ及び投映法学会(ISR)第20回日本大会(同時開催:包括システムによる日本ロールシャッハ学会(JRSC)第17回大会)終了のご報告
包括システムによるロールシャッハ学会会員の皆様
2011年7月23日
中村 紀子
7月16日から20日までの5日間、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて開催されました、ISR第20回日本大会(同時開催:JRSC第17回大会)が予定通り無事終了いたしましたので、ここにご報告申し上げます。
開催前には、繰り返し広報を含め皆様にご協力を仰いでまいりましたが、無事にしかも盛会のうちに終えられましたのは、何よりも皆様のご理解とご協力の賜物と心より御礼申し上げます。
ご存知のように3月11日の震災後の放射能汚染の問題で、来日をキャンセルする海外からの参加者は100名近くにも及び、結局来日された海外参加者は50名を切りましたが日本を含めて21か国からの参加がありましたので、その意味では国際色豊かであったことには違いがありませんでした。ブラジルや、アルゼンチン、ペルーなどの地球の反対側からも参加がありましたし、韓国、香港、オールトラリアなどのアジアのつながりもできました。国内の一日参加や、ワークショップのみの参加もすべて合わせますと、全参加者延べ数は690名にもなり、会期中後半には台風6号の接近などもありましたが、大会そのものは大変活気に満ちたものとなりました。
7月16日のプレコングレス・ワークショップには350名を超える参加者があり、勉強熱心な日本人の特徴がよく表れていました。Stephan Finn先生の治療的アセスメントのワークショップは160名近くの参加があって大盛況でしたが、最後に6月になって加わったAnne Andronikof先生のワークショップも40名近くの参加者が集まり、好評でした。日本語のみのワークショップもそれぞれの持ち味を遺憾なく発揮して充実した学びの場となりました。
海外からはよい大会だったとのお褒めの言葉が次々に届いており、感謝しております。震災後キャンセルが多くあり、開催そのものが危ぶまれ、開催できるのかと案じる方が多かったのだと思います。私たちは困難な時だからこそ、できることをできるだけ大事にして実行してきました。その思いが伝わったものと思います。登壇者や発表者に変更を余儀なくされましたが、結局は最初に考えていた通りのプログラムを維持することができ、最初から最後まで、バランスのとれた飽きない内容で質が高かったという評価がありがたいです。口頭発表やポスター発表など人がたくさん集まって活発に発表がなされている部屋が多くありました。日本ロールシャッハ学会との共催で様々な発表に触れる良い機会だったと思います。
海外からの参加者からは、日本人のホスピタリティーがよく表れていた大会だったということ、これまでにない良い交流プログラムがあったとのお褒めの言葉を頂きました。これは、ボランティアでお茶席や、琴や、筆グラフィー、折り紙などの無料の文化交流の場が、桜花亭という日本家屋を借り切って雰囲気ある場所でなされたことがよかったのだと思います。改めましてご協力くださいましたボランティアの先生方のご協力に感謝申し上げます。ほかにも、ヘルマン・ロールシャッハ・アーカイブス・ミュジア(HRAM)のサポートで―Hermann Rorschach図版作りを始めてから100周年記念展―も開催いたしましたが4日間で400名ほどの入場者数がありました。また、19日夕刻には西麻布の「権八」において夕食会を開きましたが、100名以上の参加者で大変にぎやかで楽しい交流会を持てました。
良い結果ばかりではありませんでした。財政的に厳しい状態でしたので、参加者が数人ずつしかなかったスペイン語や、フランス語の同時通訳は部分通訳に代えて日英のみの同時通訳のメインホールとなりました。公用語の4か国語を維持できなかったのは残念ですが、利用する参加者が少なすぎたので仕方のないことでした。参加者の皆様や、座長を務めてくださった先生方にお渡しする記念品とをお出しするのを断念いたしました。無い袖は振れない、という厳しい現実の中での決断でした。コーヒーブレイクで、一般に期待される温かい、香り豊かなコーヒーや紅茶もカットして冷たい飲み物のみとしました。
では、みじめで貧乏たらしい大会だったかといいますと、そうではありません。想像以上にコーヒーの代わりのペットボトルの冷たい飲み物のサービスと、お茶菓子のご提供がほっとくつろげる場を提供してくれましたし、水分補給という意味でも大事だったと思われます。オリンピックセンターの宿泊は、事務局と、ボランテイィアで協力を惜しまず手伝ってくれた若手の会員のおかげで業者に依頼すると100万円以上する業務を無事、自前で賄えました。宿泊者からアットホームだった、という感想につながったのではないかと思います。
最後になりましたが、大学院生のボランティアが延べ90名ほど動いてくれました。東京外語大学、明治大学、上智大学、山梨英和大学、創価大学などがメインで大変立派に支えてくださいました。また、通訳ボランティアとして困難な仕事に一生懸命取り組んでくださった通訳チームの先生方どうもありがとうございました。今回、同時通訳専門家の新崎隆子先生が私たちの組織委員の顧問としてかかわってくださりご指導いただきました。今後の若手の育成にさらにコミットしてくださるということですので、興味関心のある方は今後の様々な研修の機会にどうぞ参加してください。若い方々がこのような国際大会に参加者としてではなく、企画する側としてコミットして関わってくださることは、その経験知は必ずや将来の役に立つと私は信じております。
心理アセスメントの未来が今回の国際大会のテーマでした。いろいろな意味でそのテーマを考える良い大会になったと思います。大会運営にご尽力いただいた常任理事、理事の先生方どうもご苦労様でした。会員の皆様、参加して下さいました皆様どうもありがとうございました。
Mission Over!
中村 紀子
JTA letter to ISR
「国土交通省観光庁長官から、ブルースミスISR会長あてに7月16日から20日まで東京で開催されるISR第20回日本大会を開催するにあたって、震災後の東京は会議開催に支障はなく、海外からの参加者をお招きするのに何ら心配はない旨したためられた書簡を5月13日にお送りいただきました。この書簡は日本政府観光局(JNTO)ロサンゼルス所長から直接スミス会長へ送られました。スミス会長も日本政府の応援に対し大変感謝するとのメッセージを返されました。皆様も、海外からの参加予定のお知り合いやご同僚に、6月15日まで早期割引申込期間が延長されたことと併せて、この朗報を是非お伝えください。 中村 紀子 」
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日本臨床心理士会雑誌69号
国際ロールシャッハ及び投映法学会第20回日本大会のお知らせ
2011年は歴史に残る年となりました。私たちの死生観や人生観、価値観をも変えてしまうほどの災害を経験いたしました。被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。
このような状況ではありますが,この度,国際ロールシャッハ及び投映法学会(International Society of the Rorschach and Projective Methods:略称ISR)第20回日本大会を,2011年7月17日から20日まで東京代々木の国立オリンピック青少年総合センターで予定通り開催することになりました。
「心理アセスメントの未来」という大会テーマのもとに、世界各国からさまざまな職種の心理学者が集まります。広く心理アセスメントという視点に立ち,心理学ワールド全体にとって益する大会として位置づけました。さらに,心理学と近しい関係にある,精神保健学・精神医学・心身医学などの専門家も関心をもてる大会にいたしました。心理アセスメントは心理的支援を求める人々の心理学的支援を的確にかつ適切にすすめていくために必須の知見であり技術です。発達障害や、トラウマと虐待、児童・思春期の問題さらには自殺予防についてなどの緊急なテーマについて講演や発表が予定されています。
国際ロールシャッハ及び投映法学会(International Society of the Rorschach and Projective Methods:略称ISR)は,1952年に設立され,スイスを振り出しに半世紀以上に亘って,ロールシャッハ法及び各種投映法の専門国際学会として,世界各国の専門家たちが学術的な交流を図ることを目的として活動を続けています。2011年現在,世界18か国(23団体)が正式加盟しており,3年に1度,定期的に国際大会が開催されてきました。直近では,2008年にベルギーで第19回大会が開催され,世界30か国から約380名の参加がありました。これからISRに参画を予定しているロシア、スロベニア、ルーマニア、メキシコ、ポルトガルなどからも参加が予定されています。
この度のISR第20回日本大会は,アジアで初めての開催となります。第20回という節目の大会を日本で開催することは,心理学史に残る画期的なことといえます。このような心理学史に残る重要な大会を日本で開催することの意義を踏まえ,充実した大会とするべく組織委員会として鋭意準備を進めております。このような時だからこそ、国内の関係者各位及び各関係団体の積極的なご参加並びにご協力を,何卒よろしくお願い申し上げます。
この国際大会を国内から盛り立てていきたいと願っております。国内で開催される国際大会をぜひお見逃しなく、心理学や臨床心理学を学ぶ私たちの学術祭典に足を運んでください。一日参加も設けております。詳細はウエブサイトをご覧ください。
http://www2.convention.co.jp/isr2011/
国際ロールシャッハ及び投映法学会第20回日本大会組織委員会
会長 中村 紀子
委員長 小川 俊樹
国際ロールシャッハ及び投映法学会(ISR)第20回日本大会緊急のお知らせ
大会長 中村 紀子 2011年3月19日
2011年3月11日に発生した東北関東大震災におきまして、亡くなられた多く皆様のご冥福をお祈りいたします。また、被災された方々とご家族の皆様に心よりお見舞いを申し上げ、被災地の一日も早い復興を組織委員一同願っております。
また、世界各国から早速に40通を超えるお見舞いのメールをいただきました。私たちがこれまで経験したことのない、戦後最大の災害に同じように心を痛め、回復に向けての私たちの力を信じて応援して下さることに私たちは大変勇気づけられます。感謝申し上げます。
さて、本日3月19日に東京において組織委員16名が結集し組織委員会を開催いたしました。このたびの災害による危機管理について確認したうえで、120日後の7月16日から始まります国際大会に向けて事務作業を進めました。プログラム委員会は、国内外から集まった187本の発表サマリーの査読を終えてプログラム編成に入る用意を整えました。
このように、120日後の大会に向けて、組織委員会はすべての作業を粛々と進めております。この危機を乗り越えるため、組織委員会は慎重に、かつ確実な情報に基づいて、大会を予定通りに開催するべく努力を続けております。皆様に参加していただくことが、この危機を乗り越えるための最大の応援となります。4月30日までの早期参加申し込みを是非ご利用ください。
組織委員会情報
3月19日にWHOは、“日本への渡航制限「必要なし」、原発から半径30キロ圏内を除けば、現時点で東京都内を含め日本への渡航を制限する必要はない”との見解を公表しました。東京は、福島第1原発から約225キロの地点にあります。
- ISR2011国際ロールシャッハ及び投映法学会第20回日本大会国際学会日本大会公式HPはこちら
- 主催団体
- JRSC包括システムによる日本ロールシャッハ学会
- http://www.jrscweb.com/またはhttp://www.jrsc.info/hp/
- 共催団体
- 日本ロールシャッハ学会
- http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsrpm/
- 協賛団体
- 投映法フォーラム
- 協力団体
- MMPI新日本版研究会
- 名古屋ロールシャッハ研究会
- 関西ロールシャッハ研究会
- 後援団体
- 文部科学省http://www.mext.go.jp/a_menu/03_c.htm
- 東京都http://www.tcvb.or.jp/
- 日本学術会議http://www.scj.go.jp/
- (社)日本心理学会http://www.psych.or.jp/
- (社)日本心理臨床学会http://www.ajcp.info/
- (社)日本臨床心理士会http://www.jsccp.jp/
- (社)日本精神神経学会http://www.jspn.or.jp/
- (財)日本臨床心理士資格認定協会http://www.fjcbcp.or.jp/
- 日本精神分析学会http://www.seishinbunseki.jp/
- 日本犯罪心理学会http://wwwsoc.nii.ac.jp/jacp2/
- 日本芸術療法学会http://wwwsoc.nii.ac.jp/jspa/
- 日本描画テスト・描画療法学会http://www1.ocn.ne.jp/~byoga-g/
- 日本箱庭療法学会http://www.sandplay.jp/
- 日本コラージュ療法学会http://www.kinjo-u.ac.jp/collage/
- 日本児童青年精神医学会http://wwwsoc.nii.ac.jp/jscap/
- 日本家族研究・家族療法学会http://www.jaft.org/
- 日本遊戯療法学会http://wwwsoc.nii.ac.jp/japt/
- 日本思春期青年期精神医学会http://www.jsap2010.com/goaisatsu/index.html
- 日本精神病理・精神療法学会http://www.soc.nii.ac.jp/jspp5/
- 日本臨床心理士養成大学院協議会http://www.jagpcp.jp/
- 東京臨床心理士会http://www.tsccp.jp/
- (その他)
- http://www.stub.unibe.ch/html/rorschach/en/index.htmlアーカイブス図書館博物館へのリンクです。
- http://www.rorschach.com/国際投映法及びロールシャッハ学会ISRへのリンクです。
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