20回記念大会は終了しました。

ワークショップ(WS)の締め切りは4月30日(水)です!

 包括システムによる日本ロールシャッハ学会第20回記念大会は予約なしでも当日参加が可能ですが、5月16日(金)13時~18時に開催されるWSは、事前予約が必要です。

 5つのWSが用意されていますが、直前情報として、2つのWSの内容を詳しくご紹介します。

 1つは、WSのB.家族療法とアセスメント(逐次通訳有)のWai Yung Lee先生(香港大学)です。

Lee先生はミニューチンと臨床や研究をされてきて、アジア諸国で夫婦や子ども(思春期)の問題に取り組む家族療法家です。なぜ、このロールシャッハの20回記念大会に?と思われるかもしれません。Lee先生はバイオフィードバックのデータを使って家族に介入されます。多くを語らない、物言わぬ子どもにバイオフィードバックの装置を付けて、両親の葛藤場面に30分つき合ってもらいます。その際に子どもに起こる身体的な変化をとらえて、子どもの経験する葛藤を見事に拾って家族療法に展開していくのです。子どもの問題行動や、症状化のメカニズムの元には家族の抱える困難さがあり、子どもがそれらを症状として現わしていたということに大人たちが気付くのに、バイオフィードバックの客観的なデータが活躍します。「症状から関係性」へというのがLee先生の手法です。私たちが心理学的なデータを作成し、それをどのように用いたらいいのかを考える際にLee先生のワークショップから示唆に富む学びが得られるはずです。Lee先生をご存知ない方は、ぜひこの機会に客観的なデータをもとに精度の高い、ぴったりくるアセスメントをもってするとこんなにもダイナミックにトリートメントが展開するのか!という介入を目の当たりされて下さい。なお、Lee先生のバイオフィードバックを用いた、症状から関係性へという手法の研究は米国家族療法アカデミー(AFTA)から優秀な研究に与えられる賞を受賞されています。

 もう1つは、WSのE.多角的アセスメント-ロールシャッハ結果を軽やかに用いる-の野田昌道先生です。

このWSはご本人から次のようなメッセージが寄せられています。 
 ロールシャッハ結果をフィードバックし,クライアントと理解を共有する。そのような実践は皆さんもなされていると思います。けれども,その難しさも体験されているのではないでしょうか。そこで,本ワークショップでは,複数のアセスメントツールを用いることによって専門家のみならず援助を求める当事者自身の理解も高まったケースを取り上げ,多角的アセスメントの新たな可能性を模索したいと思います。取り上げるのは,次の3つのケースです。
 1.質問紙検査とロールシャッハの結果に矛盾がある場合
 2.クライアントがフィードバックに対して外傷体験を持っている場合
 3.パーソナリティから見て複雑なことを伝えるのが難しいと予想される場合
 いずれもフィードバックが困難な類型に当てはまりますが,これらのケースの検討を通して,複数のセスメントツールによってクライアントの理解が容易になる体験を皆さんと分かち合いたいと思います。
 この2つのWSを含めて全てのWSの締め切りが2014年4月30日(水)と迫っております。あと数日です。お申し込みをお急ぎください。

包括システムによる日本ロールシャッハ学会編『ロールシャッハとエクスナー』ロールシャッハ・テストの起源と発展 金剛出版 ISBN4-7724-0868-1 C3011 \2800E
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まえがき
 包括システムによる日本ロールシャッハ学会の設立10周年を記念して,学会企画として本書を出版できたことを心から嬉しく思っています。LinkIcon続きはこちら


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JRSC会長あいさつ

包括システムによる日本ロールシャッハ学会シンポジウム画像.JPG 本学会は、1993年にアジアでははじめて 国際ロールシャッハ及び投映法学会に団体登録された、日本で最初のロールシャッハ学会として設立されました。設立当時は30人に満たない組織でしたが、学会員数は600名を超える学会に成長しました。

このサイトは,包括システムによる日本ロールシャッハ学会の公式サイトです。
 当学会は,包括システムによるロールシャッハ法を学び,その発展・普及および研修者間の連携・協力をはかっています。例年5月に大会を開催する他,機関誌,ニュースレターを発行し,各地で研修会を実施しています。また,国際ロールシャッハ及び投映法学会(The International Society of the Rorschach and Projective Methods (ISR) )に団体会員として登録し,その活動に参加しています。
 当学会は,平成20年4月7日付けで日本学術会議の協力学術研究団体に指定されました。
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