平成29年度の研究助成について,次のとおり決定しました。

兼城 賢志 会員
「自閉スペクトラム症をもつ児童のロールシャッハ反応の特徴」
助成金額152,680円

戸村 光恵 会員
「包括システムによるロールシャッハ・テストの子どもの基礎データ研究」
助成金額199,249円

なお,平成30年度の研究助成は,平成30年9月30日が締め切りですので,奮って応募願います。 担当理事 渡邉 悟


平成27年度の研究助成について,次のとおり決定しました。

浅野 正 殿(文教大学人間科学部臨床心理学科)
「大学生における抑うつのリスク要因としての性格傾向」
助成金額72,800円

岡村 由美子 殿(東京大学医学部附属病院精神神経科)
「未決定てんかんとPNES(心因性非てんかん性発作)をRorschach testで予測する」
助成金額140,000円

なお,平成28年度の研究助成は,平成28年9月30日が締め切りですので,奮って応募願います。 担当理事 渡邉 悟


平成26年度研究助成審査報告書

Ⅰ.審査経過
 平成26年度の研究助成については、申請締切日である平成26年9月30日までに、3件の応募があった。研究助成審査委員全員が、個別に量的・質的評価を行い、それを委員長が責任をもって集計した。委員全員の評価結果をもとに、同年11月15日(土)に委員会を開催し、「包括システムによる日本ロールシャッハ学会における研究助成に関する規程」第9条に基づいて委員会案を作成し、平成27年1月31日に開催された常任理事会に提出した。同規程第9条2項に基づいて常任理事会で審議を行った結果、平成26年度は残念ながら採択なしとなった。

Ⅱ.全体の講評
 研究計画において最も大切なことは論理性である。何を研究したいのかというリサーチ・クエスチョンに基づいて、誰が読んでも「この研究は、こういうことを、こういう方法で研究する」ものであると論理的に追えることが肝要である。たとえば、「何を調べるのか漠としていて分からない」「何を調べたいのかはおおよそ分かるが、方法論に具体性がない」「なぜAを調べるために、Bという方法なのか分からない」といった研究計画では、包括システムの発展への寄与を目的とする、当学会の研究助成の対象とすることは難しい。そこで、研究助成申請書には、最低でも次の5点が明確に記されていることが望まれる。

1)何を研究するのか(研究テーマ、研究目的、研究の意義)
2)どうやって研究するのか(研究の方法論、研究計画)
3)そのためには何か必要なのか(予算案、助成金の使途)
4)そのための下準備がどれだけ出来ているか(実施状況)
5)倫理面の配慮がされているか

特に重要なのは、1)2)である。ここがきちんと書き込まれていることが重要であり、3)4)5)は1)2)から必然的に帰結される。


今後、申請予定の会員に、委員会から以下のコメントを伝えたい。

1)地道な研究も、大規模研究と同じく大切なものである。毎日の臨床の中で「もしお金をかけられれば、ここのところを研究できるのに!」というようなアイディアを支援したい。
2)たった一人で研究計画を書かない(仲間を作る/誰かにアドバイスをもらう)。
 3)方法論は具体的に書く(抽象的にしない)。
4)20万円全部を無理に使いきろうとしなくてよい(少額の申請でも問題ない)。
5)倫理委員会がない所属であっても、倫理的な配慮が十分にされていればよい。

平成27年度は、多くの、よく吟味された申請書が届くことを祈念している。

平成27年2月8日

                              研究助成審査委員会


研究助成申請書と研究成果報告書の記載要領を追加しました。→記載要領はこちら

研究助成に関する規程の一部改正のお知らせ

研究助成に関する規程が一部改正されましたので、お知らせします。
今回、改正された内容は、次の2点です。
①研究成果を報告する際に、助成金の使用を証明する領収書等を学会事務局に郵
送すること(10条関係)
②助成金に残金が発生した場合は、学会に返金すること(11条関係)
なお、平成25年度の研究助成については、平成25930日が締切ですので、
奮って応募してください。 担当理事 渡邉 悟

規程のダウンロードはこちら
研究助成に関する規程


学会員各位

研究助成制度に関するお知らせ

 初秋の候、学会員の皆様には、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
 さて、包括システムによる日本ロールシャッハ学会(JRSC)におきましては、この度、包括システムによるロールシャッハ法の発展と研究の活発化を目指して、研究助成制度を創設することといたしました。
 この制度の創設につきましては、本年6月に金沢工業大学で開催されたJRSC第18回総会におきまして、学会員の皆様のご承認を受けたところですが、その根拠となる規程、研究助成申請書と研究成果報告書の様式が出来上がり、本年度から施行する運びとなりましたので、お知らせいたします。
 本年度の場合、申請期間が10月1日から11月30日までと短期間である点にご留意の上、申請を希望される方は、同封の「包括システムによる日本ロールシャッハ学会における研究助成に関する規程」と「JRSC研究助成の流れ」を参考に、研究助成申請書を学会事務局(jimukyoku@jrsc.info)あてに電子メールで提出していただければ幸いです。
 なお、研究助成申請書につきましては、学会ホームページからダウンロードして使用していただきますようお願い申し上げます。
 最後に、学会員の皆様が、この制度を活用して、活発に研究活動を行い、包括システムによるロールシャッハ法の一層の発展につながることを祈念いたします。

包括システムによる日本ロールシャッハ学会
会  長 中村 紀子
担当理事 渡邉  悟

平成24年9月吉日

研究助成申請書←研究助成申請書ダウンロード(平成24年11月改正)

研究助成報告書←研究成果報告書ダウンロード

記載要領はこちらをご覧ください。→記載要領


過去の研究助成報告書を参考にしてください。

研究助成報告書20150403
研究助成報告書20150320
研究助成報告書20140411
研究助成報告書20131205

包括システムによる日本ロールシャッハ学会における研究助成に関する規程

包括システムによる日本ロールシャッハ学会における研究助成に関する規程

(目的)
第1条  包括システムによる日本ロールシャッハ学会(以下「JRSC」という。)は,包括システムによるロールシャッハ法の発展と研究の振興を目的として,研究助成を行うこととする。

(対象)
第2条  助成の対象は,包括システムによるロールシャッハ法に関する研究とする。

(助成金額)
第3条 助成金額は,1件当たり20万円を上限とする。
    なお,使途については,研究に必要と認められるものであれば,特に制限を設けない。

(助成件数)
第4条 助成件数は,1年度当たり数件とする。

(助成期間)
第5条 助成期間は,助成の決定から1年間とする。

(申請資格)
第6条 研究助成を申請できる者は,JRSCの正会員で,申請年度を含めた年会費を納入しているものとする。
    なお,共同研究の場合は,代表者を決めるとともに,共同研究者全員がJRSCの正会員で,申請年度を含めた年会費を納入しているものとする。

(申請要領)
第7条 申請者は,所定の書式(別添1)に必要事項を記載の上,毎年9月30日までに学会事務局にメールで申請する。

(審査委員会)
第8条 研究助成の審査を行うため,審査委員会を設ける。
  2 審査委員会は,理事の互選による5人の委員で構成する。
  3 審査委員会の委員長は,委員の互選により選出する。
  4 委員の任期は,理事の任期である3年とし,再任を妨げない。

(審査手続等)
第9条 審査委員会は,申請された研究を審査し,助成が相当と認められる研究を,毎年12月31日までに常任理事会に推薦する。
  2 常任理事会は,推薦を受けた翌年の最初の常任理事会の審議において,助成の対象とする研究,助成金額等を決定する。
  3 学会事務局は,前項の決定を受けた研究の申請者(又は代表者)(以下「助成対象者」という。)に対して,直ちに決定内容を通知するとともに,その氏名,研究テーマ,助成金額等を学会ホームページに掲載する。
    なお,学会事務局は,助成対象者に決定内容を通知する際,助成金の振り込み先等を問い合わせる。

(助成対象者の義務)
第10条 助成対象者は,次の義務を負う。
(1) 助成期間内に研究を終了し,所定の書式(別添2)により,学会事務局に報告書をメールで提出する。その際,助成金の使用を証明する領収書等を学会事務局に郵送する。
なお,この報告書については,学会ホームページに掲載する。
(2) 研究終了後,その研究成果を直近のJRSCの年次大会(又は直近の国際大会)において,発表する。
なお,研究発表の際には,本助成を受けた研究であることを必ず付言する。
(3) 研究発表後,速やかにJRSCの学会誌に論文として投稿する。
なお,論文投稿の際には,本助成を受けた研究であることを必ず付記する。
      おって,投稿された論文は,通常の査読審査の対象とする。

(残金の処理)
第11条 研究終了後,助成金に残金が発生した場合は,学会に返金する。

(本規程の改廃)
第12条 本規程の改廃は,理事会の議を経て会長が行う。

附則
(施行期日)
第1条 この規程は,平成24年10月1日から施行する。

(経過措置)
第2条 平成24年に限り,研究助成の申請期限は,11月30日までとする。

改正 平成25年3月9日



JRSC研究助成の流れ

JRSC研究助成の流れ

1 平成24年度

H24.10.1    研究助成制度施行

H24.11.30  申請締切
助成を希望する正会員は、学会事務局(jimukyoku@jrsc.info)あてに申請書をメールで提出

H24.12.31   審査委員会において、審査終了
審査委員会から常任理事会に助成対象候補者を推薦

H25.1ころ  最初の常任理事会で助成対象者、助成金額を決定
       学会事務局は、決定後、直ちに助成対象者に決定内容を通知
       その際、助成対象者に助成金の振込先を問合せ
       決定内容は、学会HPに掲載

H26.1まで  助成対象者は、決定後、1年以内に研究を終了し、学会事務局あてに報告書をメールで提出
       報告書は、学会HPに掲載

       助成対象者は、直近のJRSC年次大会(又は国際大会)で研究成果を発表
       その際、助成を受けていることを必ず付言

       助成対象者は、研究発表後、速やかにJRSC学会誌に論文を投稿
       その際、助成を受けていることを必ず付記
       同論文は、通常の査読審査の対象

2 平成25年度以降

毎年9.30   申請締切
助成を希望する正会員は、学会事務局(jimukyoku@jrsc.info)あてに申請書をメールで提出

毎年12.31  審査委員会において、審査終了
審査委員会から常任理事会に助成対象候補者を推薦

翌年1月ころ 最初の常任理事会で助成対象者,助成金額を決定
       学会事務局は、決定後、直ちに助成対象者に決定内容を通知
       その際、助成対象者に助成金の振込先を問合せ
       決定内容は、学会HPに掲載

助成対象者は、決定後、1年以内に研究を終了し、学会事務局あてに報告書をメールで提出
       報告書は、学会HPに掲載

       助成対象者は、直近のJRSC年次大会(又は国際大会)で研究成果を発表
       その際、助成を受けていることを必ず付言

       助成対象者は、研究発表後、速やかにJRSC学会誌に論文を投稿
       その際、助成を受けていることを必ず付記
       同論文は、通常の査読審査の対象

包括システムによる日本ロールシャッハ学会編『ロールシャッハとエクスナー』ロールシャッハ・テストの起源と発展 金剛出版 ISBN4-7724-0868-1 C3011 \2800E
ロールシャッハとエクスナー.jpg
まえがき
 包括システムによる日本ロールシャッハ学会の設立10周年を記念して,学会企画として本書を出版できたことを心から嬉しく思っています。LinkIcon続きはこちら


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【研究成果報告①】“What’s wrong with the Rorschach?”による論争展開についての文献研究-包括システムへの批判とその反論-

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JRSC会長あいさつ

包括システムによる日本ロールシャッハ学会シンポジウム画像.JPG 本学会は、1993年にアジアでははじめて 国際ロールシャッハ及び投映法学会に団体登録された、日本で最初のロールシャッハ学会として設立されました。設立当時は30人に満たない組織でしたが、学会員数は500名を超える学会に成長しました。

このサイトは,包括システムによる日本ロールシャッハ学会の公式サイトです。
 当学会は,包括システムによるロールシャッハ法を学び,その発展・普及および研修者間の連携・協力をはかっています。例年5月に大会を開催する他,機関誌,ニュースレターを発行し,各地で研修会を実施しています。また,国際ロールシャッハ及び投映法学会(The International Society of the Rorschach and Projective Methods (ISR) )に団体会員として登録し,その活動に参加しています。
 当学会は,平成20年4月7日付けで日本学術会議の協力学術研究団体に指定されました。
English Pages Here! President's message