20回記念大会は終了しました。
ワークショップA:ロールシャッハ及びその他投映法を用いた治療的アセスメント (逐次通訳有 )
講師 : Stephan E. Finn(ステファン・イー・フィン)博士
Stephan E. Finn先生は、アメリカ・テキサス州にあるThe Center for Therapeutic Assessment (http://therapeuticassessment.com/) の創設者であり、テキサス大学での教鞭もとっておられます。
治療的アセスメントの理論と技法に関する論文、著書は多数あり、Manual for Using the MMPI-2 as a Therapeutic Intervention.は日本語訳が出版されています(田澤安弘・酒木保訳 2007 MMPIで学ぶ心理査定フィードバック面接マニュアル 金剛出版)。
単著In Our Client’s Shoes: Theory and Techniques of Therapeutic Assessment.は日本語訳が出版される予定です。
【ワークショップへのお誘い】(逐次通訳つき!)
従来の情報収集型のアセスメントとは異なる「治療的アセスメント」について、その理論と臨床場面での活用を直接Finn先生から学ぶ機会が再び巡ってきました。Finn先生は2011年の国際学会でもワークショップを開催してくださり、それ以前にも何度か来日してくださっています。そのたびに「治療的アセスメント」の新しい実践や理論的研究の成果を盛り込んだ内容を提供してくださり、我々は刺激を受け続けています。
今回のテーマは「ロールシャッハ及びその他の投映法を用いた治療的アセスメント」です。実際の臨床場面では、クライエントやアセスメントの目的にあわせて、ロールシャッハだけでなく様々な方法が使われます。Finn先生の実践における投映法その他の選択は、形式的な組み合わせではなく、クライエントとの協働的関係を生かす工夫とライブ感に満ちています。それをこのワークショップで体感できることと思います。
Finn先生の治療的アセスメントについての詳細は上記ホームページ(日本語ページあり)を参照してください。そしてワークショップへの参加をお待ちしております!
治療的アセスメント(Therapeutic Assessment)におけるロールシャッハ及び他の投映法(ワルテッグ描画テスト、TAT、成人愛着絵画投映法(Adult Attachment Projective Picture System))の本質的な役割について論じます。様々な事例を用いて要点を説明し、実際のクライエントとの治療的アセスメントセッションのビデオを上映します。夫婦間の不和を抱えるカップルについてコンセンサスロールシャッハ法を用いたケースも紹介します。
講師紹介
Stephen E. Finn博士は、治療的アセスメントの開発者である。治療的アセスメントでは、心理テストをクライエントの変化に役立つように用いるが、多くの様々なタイプのクライエントに有効であることが統制を受けた研究によって示されている。フィン博士はテキサス州のオースティンにある治療的アセスメントセンターの創立者であり、また、イタリアのミラノにあるカトリック大学のヨーロッパ治療的アセスメントセンターの共同創立者である。さらに,2014年に日本でオープンするアジア治療的アセスメントセンターの共同創立者である。フィン博士は、テキサス州のオースティン大学の心理学の准教授として心理臨床を指導し、精神診断学、パーソナリティ・アセスメント及び治療的アセスメントについての多くの論文や著書を出版した。