「包括システムによる日本ロールシャッハ学会第19回大会」が開催されました。




6月29日(土)30日(日)に,山梨英和大学において,「包括システムによる日本ロールシャッハ学会第19回大会」が開催されました。
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ロールシャッハテストは精神鑑定の際にも利用されることが多い,もっとも代表的な心理検査の一つです。
この学会はロールシャッハ法を学び,その発展・普及および研修者間の連携・協力をはかっている学会で,会員には大学・教育・医療関係者ばかりではなく,司法・矯正領域の専門家(家庭裁判所調査官,少年鑑別所技官・教官,など)も多く加入しています。

2日間の大会で全国から約250名の参加がありました。山梨英和大学院は山梨県内の臨床心理士養成大学院(第一種指定校)であり,ロールシャッハ法をはじめとする心理検査をもちいた心理臨床アセスメントを教えるスタッフが揃っている大学です。また,学会期間中は山梨英和大学の学生会やサークルが学会に協力し,交通整理に協力したり,ハンドベルを演奏したりして,学会の雰囲気を盛り上げました。

包括システムによる日本ロールシャッハ学会第19回山梨大会は、終了しました。




包括システムによる日本ロールシャッハ学会第19 回大会のお知らせ

JRSC は来年2014 年に20 周年を迎えることとなります。記念の第20 回大会につながる第19 回年次大会を
山梨英和大学で開催させていただくことになりました。本学は山梨県内では唯一の臨床心理士養成大学院の第一
種指定校で、2013 年度で大学院開設10 周年目を迎えます。記念すべき節目に本大会を担当させていただけるこ
とを心よりうれしく思っております。大学の近くにはワイナリーがあり、温泉も湧いており、市内に宿泊しなが
ら温泉を楽しむことができます。また、大会会期中はさくらんぼの時期であり、もう少しで桃の季節がはじまり
ます。少し暑くなるのではと心配ですが、本学のゆったりとした雰囲気を楽しんでいただければと思います。
大会のプログラムには、第一日目には3 つのワークショップと成田善弘先生をお迎えしての特別講演を準備し
ております。第2 日目には事例検討会を予定しておりまして「発達障害が疑われるケースについて」じっくりと
一つのケースを検討したいと思います。今大会は特にテーマを設けませんでしたが、世代・地域・職域など、い
ろいろな意味でのコラボレーションが一つのテーマになっているかと思います。
包括システムによる日本ロールシャッハ学会第19 回大会
大会長 黒田 浩司


1 大会会期 2013 年6 月29 日(土)・30 日(日)
2 会 場 山梨英和大学 山梨県甲府市横根町888
3 大会日程と主な行事

6 月29 日(土)
9:30-10:00 受付
10:00-16:15 ワークショップ
16:30-17:50 特別講演「思春期・青年期と家族~~青年をどう理解し、どうかかわるか~~」
講師 成田 善弘 (成田心理療法研究室)
この講演会は山梨英和大学人間文化事業と共催であり、一般にも公開されます
18:30-20:00 懇親会
6 月30 日(日)
9:00-9:30 受付
9:30-11:30 研究発表
11:30-12:30 総会
13:30-16:00 事例検討会
「発達障害が疑われるケースの査定をめぐって」
ロールシャッハ法 :青木佐奈枝 (筑波大学)
WAIS :森 稚葉 (山梨英和大学)
SCT :深澤 桂樹 (佐久総合病院)
風景構成法 :松井 華子 (天理大学)
指定討論:内山 敏 (浜松市発達相談支援センター)
中村 紀子(中村心理療法研究室、JRSC会長)
司 会:藤田美枝子(聖隷クリストファー大学)


4 ワークショップについて

ワークショップは大会第1 日目6 月29 日(土)10:00-16:15 に開催します。
今大会のワークショップは以下の3 コースです。先着順に受け付けますので、同封の払込取扱票(振込用紙)
に希望のワークショップを記入し、お申し込みください。今回は事例の公募はありません。


Aコース 「入門コース:包括システムの世界へようこそ~施行法とコーディングの基礎~」

講師:小澤久美子(裁判所職員総合研修所)
野村 邦子(聖母病院)
内容:包括システムを初めて学ぶ、学び始めたばかりの方を対象としたコースです。包括システムの施行法
とコーディングの習得を目指します。施行法は「使えるテストデータ」にするために、非常に重要で
す。デモンストレーションを交え、施行する際にどのような点に気をつけたらよいか、コーディング
を踏まえながら説明していきます。
異なる臨床現場を持つ2人が講師を務めます。包括システムによるロールシャッハ・テストの世界へ
の第一歩を踏み出しましょう。


Bコース 「初心者のための、伝える 伝わる アセスメントレポート」

講師:五十川早苗(〔公財〕松原病院)
村松 朋子(金沢大学)
内容:病院臨床において臨床心理検査を行う場合、アセスメントしなければならない内容、主治医をはじめ
とする医療スタッフへ伝えるべき情報とクライエントにお返しする内容は少しずつ異なると思います。
ロールシャッハ・テストを中心とした報告書の書き方を通して、治療戦略に役立つ臨床心理検査のフ
ィードバックの実際について、みなさんと一緒に学べるワークショップになればと思います。
受講者は、大学院生や臨床経験の浅い心理臨床家を希望します。


Cコース 「事例から学ぶRFBSとコンセンサス・ロールシャッハ法-
うつ病の夫婦療法でのロールシャッハ・テストの効用」

講師:中村 伸一(中村心理療法研究室)
内容:配偶者のうつ病には夫婦療法が有効であるとのエビデンスがある。ワークショップではうつ病の夫婦
療法について概説し、実際のケースの来談から初回面接にいたる経過、このクライアント夫婦への
RFBS(Rorschach Feedback Session)、コンセンサス・ロールシャッハ法、さらにコンセンサス・ロー
ルシャッハ・プロセスの場面を治療者とクライアント夫婦で見直しながらフィードバックを得るとい
ったプロセスを紹介する。


5 大会参加・ワークショップ参加の申し込み

参加申込書を兼ねる同封の払込取扱票の通信欄に必要事項を記入の上、2013 年5 月13 日(月)〔延長にな
りました〕までに参加費等の諸費用を払い込んでください。ワークショップは先着順に受け付け、定員になり
次第締め切りますので、お早めにお申し込みください。
なお、非会員の方の大会およびワークショップへの参加は、原則として、医療・福祉、司法・矯正、教育な
どの領域で守秘義務のある方、臨床心理学専攻の大学院生に限ります。
郵便払込口座 00230-7-135486
加入者名 JRSC第19 回大会実行委員会
* 同封の払込取扱票以外で振り込まれる場合は、郵便局備付の振込取扱票の通信欄に氏名と連絡先のほか、
①参加区分(会員・非会員・院生)、②ワークショップの希望コース(第一希望と第二希望)、③懇親会参
加の有無、④昼食の弁当の注文の有無(29 日、30 日)、⑤合計金額を追加して記入のうえお振込みくださ
い。


6 研究発表の申し込み

研究発表は大会第2 日目、6 月30 日(日)9:30 からです。研究発表には口頭発表とポスター発表がありま
す。研究発表を希望される方は、2013 年3 月18 日(月)必着〔延長になりました〕で、①発表者氏名と所属、
②発表者連絡先(住所、電話番号、ファックス、Eメールアドレス)、③演題、④口頭発表かポスター発表かの
希望、⑤400 字程度の発表要旨、⑥口頭発表の場合の使用機器の希望、の各項目を記入した文書を、大会事務
局までお送りください。なるべくEメールでお願いします。会場にはプロジェクターと資料提示機を用意しま
す。使用機器についての詳細なお問い合わせも受け付けます。
研究発表をお申し込みいただいた後、発表要旨に基づいて、本学会の発表として適しているかについて簡易
な審査を行います。また「口頭発表・ポスター発表の希望」を記載していただきますが、変更をお願いする場
合がありますので、ご承知おきください。
発表は、口頭発表の場合は25 分(発表15 分、質疑応答10 分)、ポスター発表の場合は指定された時間にポ
スターを掲示し在席していただきます(発表申込数や発表の内容により多少変更することがあります)。
研究発表を申し込まれた方には、2013 年4 月25 日(木)〔延長になりました〕までに「大会プログラム・
発表論文集」の原稿を提出していただきます。原稿の作成要領、書式、発表形式については大会事務局より追
って連絡いたします。


7 発表資格

研究発表を希望される方は、2013 年3 月時点でJRSCの会員である必要があります。


8 諸費用

-----------------------------予 約------------- 当 日
大会参加費(学会員)  6,000 円-------------7,000 円
------------(非学会員) 7,000 円-------------8,000 円
------------(大学院生) 4,000 円-------------5,000 円
ワークショップ(学会員) 5,000 円-----------当日不可
------------(非学会員) 7,000 円-------------当日不可
------------(大学院生) 3,000 円-------------当日不可
懇親会参加費(学会員) 4,000 円-------------5,000 円
-------------(非学会員) 4,000 円------------5,000 円
--------------(大学院生) 2,000 円------------3,000 円
お弁当(29 日・30 日) 1,000 円(一食)--当日不可
*昼食について:大会期間中は学内の食堂の営業予定がありません。大学内には小さなコンビニがあり、大会期
間中は営業する予定です。大学の近隣にも食堂やコビニエンスストアが非常に少なく、十分とはいえません
ので、あらかじめご自身で準備していただくか、お弁当の予約をお勧めします。詳しくは大会プログラムでお
知らせいたします。
*諸費用の払込期限は2013 年5 月13 日(月)〔延長になりました〕厳守です。なお、納入いただいた諸費用の
払い戻しはできませんので、あらかじめご了承ください。
*大学院生の方は、学生証を必ずお持ちください。受付で確認をさせていただきます。


9 研究発表申し込み先・大会に関する連絡先

〒400-8555
山梨県甲府市横根町888 山梨英和大学
JRSC第19 回大会実行委員会事務局(事務局担当:森稚葉)
E-mail jrsc19yamanashi@gmail.com
FAX 055-223-6025


10 今後の通信予定

研究発表を申し込まれた方には、2 月末をめどにE-mail で抄録集の原稿の作成要領をお送りします。
大会プログラム・抄録集の送付は、5 月末を予定しています。予約参加手続きをされた方には、大会参加章
(ワークショップ受講証を兼ねる)を同封します。
大会予約参加・WS参加の方 → 2013 年5 月13 日(月)が申込および入金の締切です。
研究発表を希望される方 → 2013 年3 月18 日(月)までにお申込ください。
論文集原稿の締切は2013 年4 月25 日(木)です。


11 臨床心理士研修ポイントについて

本大会への参加、ワークショップへの参加は、(財)日本臨床心理士会資格認定協会の研修ポイントになりま
す。大会は口頭発表及びポスター発表が4P、参加が2P です。ワークショップは参加が2P です。ワークショッ
プの研修証明書は終了後に発行します。大会参加の証明につきましては領収書等をもって代えさせていただき
ます。いずれも再発行は致しかねますので、各自で保管をお願い申し上げます。


12 山梨県へのアクセス

鉄 道:新 宿→石和温泉・甲府 約1時間30 分
(中央線特急あずさ・かいじ利用、1 日に数本東京駅からの直通あり)
大 阪→石和温泉・甲府 約4 時間30 分
(東海道新幹線・身延線特急ふじかわ利用・静岡経由))
名古屋→石和温泉・甲府 約4時間
(中央線特急しなの・あずさ利用・塩尻経由あるいは
東海道新幹線・身延線特急ふじかわ利用・静岡経由)
*ご参考までに、現在の時刻表では東京駅を7時37分に出発すると9時28分に甲府に到着します。
(新宿からスーパーあずさ利用。羽田空港発なら7 時01 分発で同時刻に到着;京急空港線利用)
*塩尻経由・静岡経由は本数が少ないため、東京・新横浜経由の方が早く到着することがあります。
高速バス:新宿、羽田空港、成田空港、大阪、名古屋、静岡より
(山梨交通バス、京王高速バスなど)
* 大会会場である山梨英和大学の最寄り駅はJR中央線の石和温泉駅、甲府駅です。甲府駅、石和温泉駅か
ら会場へのアクセスについては、大会プログラムでお知らせします。土日は路線バスの本数が少なく、交
通が大変不便なため、石和温泉駅から朝夕のみ送迎バスを運行する予定です。詳細は大会プログラムでご
案内いたします。会場へのアクセスは山梨英和大学ホームページもご参照ください。
http://www.yamanashi-eiwa.ac.jp/

学会への入会、住所・所属変更などの連絡、問い合わせは
下記の学会事務局へお願いします。
〒113-0033 東京都文京区本郷4-12-16-617
包括システムによる日本ロールシャッハ学会事務局
ファックス:03-5684-3670
e-mail:jimukyoku@jrsc.info

包括システムによる日本ロールシャッハ学会編『ロールシャッハとエクスナー』ロールシャッハ・テストの起源と発展 金剛出版 ISBN4-7724-0868-1 C3011 \2800E
ロールシャッハとエクスナー.jpg
まえがき
 包括システムによる日本ロールシャッハ学会の設立10周年を記念して,学会企画として本書を出版できたことを心から嬉しく思っています。LinkIcon続きはこちら


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JRSC会長あいさつ

包括システムによる日本ロールシャッハ学会シンポジウム画像.JPG 本学会は、1993年にアジアでははじめて 国際ロールシャッハ及び投映法学会に団体登録された、日本で最初のロールシャッハ学会として設立されました。設立当時は30人に満たない組織でしたが、学会員数は600名を超える学会に成長しました。

このサイトは,包括システムによる日本ロールシャッハ学会の公式サイトです。
 当学会は,包括システムによるロールシャッハ法を学び,その発展・普及および研修者間の連携・協力をはかっています。例年5月に大会を開催する他,機関誌,ニュースレターを発行し,各地で研修会を実施しています。また,国際ロールシャッハ及び投映法学会(The International Society of the Rorschach and Projective Methods (ISR) )に団体会員として登録し,その活動に参加しています。
 当学会は,平成20年4月7日付けで日本学術会議の協力学術研究団体に指定されました。
English Pages Here! President's message