18回金沢大会

このたび、包括システムによる日本ロールシャッハ学会第18回大会を金沢工業大学で開催させていただくことになりました。本学は工科系の大学ではありますが、平成16年度より大学院心理科学研究科臨床心理学専攻を設置し、以来、資格認定協会の第一種指定校として臨床家の養成を行ってきております。歴史の浅い大学院ですので、身の丈に合った大会プログラムを作成させていただきましたが、近隣の臨床家の先生方も含め実行委員全員で学術大会に相応しい内容にすべく努力させていただいている最中です。
この機会に、金沢の地に多数お越しいただき、昼夜を問わず白熱した議論を重ね、相互研鑽の機会としていただきますよう、お願い申し上げます。

包括システムによる日本ロールシャッハ学会第18回大会
会長 塩谷 亨

1 大会会期  2012年6月23日(土)・24日(日)

2 会  場  金沢工業大学扇が丘キャンパス 7号館
         石川県野々市市扇が丘7-1

3 大会日程と主な行事  
 6月23日(土)
   9:30-10:00 受付 
  10:00-16:30 ワークショップ
  18:00-19:30 懇親会

 6月24日(日)
   9:00-9:30  受付
   9:30-11:30 研究発表
  11:30-12:30 総会
  13:30-16:00 シンポジウム
   「発達障害のアセスメントにおけるロールシャッハ・テストの可能性」
    話題提供:大場いずみ(医療法人社団至空会メンタルクリニックダダ)
明翫 光宜(中京大学)
村松 朋子(金沢大学)
    指定討論:西村優紀美(富山大学保健管理センター)
    司  会:平口真理(金城大学)

4 ワークショップについて
  ワークショップは大会第1日目6月23日(土)10:00-16:30に開催します。
  今大会のワークショップは以下の3コースで、各コースとも先着順に受け付けます。


 Aコース 「ロールシャッハ・テストの繊細な解釈とフィードバックセッション」
  講師:中村紀子(中村心理療法研究室)
  内容:自死をいかに防ぐかは私たち援助職にとって最も切実な課題です。S-Con(自殺の可能性を示す布置)が該当していると、まずその問題に焦点を当てて対応できるので援助の可能性が高まります。このワークショップでは、ロールシャッハのS-Conが該当していなかったケースを取りあげて、自死に至らしめた羞恥心について焦点を当てて考え、学びたいと思います。親子のケースを検討します。フィードバックセッションがどのようであればよかったのかも含め、通り一遍の解釈ではなく繊細なアプローチを組み立てられる積極的な参加を期待しています。

 Bコース 「ロールシャッハ再考」
  講師:黒田浩司(山梨英和大学)
  内容:日々ロールシャッハ・テストを使用している初学者、中級者がこの手法を再考し、テスト理解やフィードバックなどの臨床実践の熟練度をあげるために役立つ知見や観点を得るワークショップ。包括システムの解釈・理解を中心としながら、今までの研究や実践よりロールシャッハ法の活用に有用なものをいくつか紹介し、それらの観点を取り入れた症例理解を試みる。思考・感情のアセスメント、対象関係の理解、各種尺度、テストバッテリーの活用、などを紹介する予定である。

 Cコース 「“読み手”に届くアセスメントレポート―病院臨床における報告書の書き方―」
  講師:五十川早苗(公益財団法人 松原病院)
     樫村美智子(公立能登総合病院精神センター)
  内容:このWSは、いつもアセスメントレポートを書きながら、本当にこれで良いのか、読み手にちゃんと伝わっているのか、と悩んでいる人に向けての企画です。
コーディングや解釈ではなく、レポートの文章とはどうあるべきかに焦点を当てます。参加者には事前に送付する事例のレポートを書いてきてもらい、それをもとにグループで話し合います。自分のレポートを他の人と比べるという、得難い機会になると思います。是非ご参加ください。なおこのワークショップの定員は40名とさせていただきます。

5 大会参加・ワークショップ参加の申し込み
  大会参加・ワークショップ参加の申し込みは、郵便局備付の振込用紙の通信欄に必要事項(下記)を記入の上、2012年5月7日(月)までに参加費等の諸費用を払い込んでいただくことで受付とします。ワークショップは先着順に受け付け、定員になり次第締め切りますので、お早めにお申し込みください。
  なお、非会員の方の大会およびワークショップへの参加は、原則として、医療・福祉、司法・矯正、教育などの領域で守秘義務のある方、臨床心理学専攻の大学院生に限ります。

    郵便払込口座 00700-8-76826
    加入者名 JRSC第18回大会実行委員会

* 郵便局備付の振込取扱票の通信欄に氏名、所属、連絡先のほか、①参加区分(会員・非会員・院生)、②ワークショップの希望コース(第一希望と第二希望)、③懇親会参加の有無、④昼食の弁当の注文の有無(23日、24日)、⑤合計金額を追加して記入のうえお振込みください。
6 諸費用
予 約 当 日
大会参加費(学会員) 6,000円 7,000円
     (非学会員) 7,000円 8,000円
     (大学院生) 4,000円 5,000円
ワークショップ(学会員) 5,000円 ―
       (非学会員) 7,000円 ―
       (大学院生) 3,000円 ―
懇親会参加費(学会員) 4,000円 5,000円
      (非学会員) 4,000円 5,000円
      (大学院生) 2,000円 3,000円
お弁当(23日・24日) 1,000円(一食) ―
*昼食について:23日(土)は学内の食堂が営業していますが、24日(日)は休業です。
*諸費用の払込期限は2012年5月7日(月)です。なお、納入いただいた諸費用の払い戻しはできませんので、あらかじめご了承ください。
*大学院生の方は、学生証を必ずお持ちください。受付で確認をさせていただきます。

7 震災支援について
  JRSCでは、東日本大震災で被災された会員の皆様の大会・ワークショップ参加費を支援いたします。詳しくは学会ホームページ http://www.jrscweb.com/ をご覧ください。

8 大会に関する連絡先
 〒921-8501 
  石川県野々市市扇が丘7-1 金沢工業大学心理科学研究所
   JRSC第18回大会実行委員会事務局(事務局担当:大矢寿美子)
  E-mail jrsc18@mlist.kanazawa-it.ac.jp
  FAX 076-245-5014

9 臨床心理士研修ポイントについて 
  本大会への全日参加、ワークショップへの参加は、(財)日本臨床心理士会資格認定協会の研修ポイントになります。大会参加は2P、ワークショップは参加が2Pです。ワークショップの研修証明書は終了後に発行します。

10 石川県へのアクセス
   鉄 道:東 京→金沢 約4時間(新幹線利用・越後湯沢経由)
       大 阪→金沢 約2時間30分
       名古屋→金沢 約2時間30分(新幹線利用・米原経由)
   飛行機:札幌→小松 1便/日 105分  仙台→小松 1便/日  65分
       羽田→小松 11便/日 60分  成田→小松 2便/日  70分
       福岡→小松 2便/日  70分  那覇→小松 1便/日 130分
   高速バス:仙台、東京、新宿、渋谷、横浜、新潟、富山、高岡、高山、名古屋、
大阪、京都 (北陸鉄道バス、西日本JRバスなど)
* 金沢駅、小松空港から会場へのアクセスについては、大会プログラムでお知らせしますが、金沢工業大学ホームページもご参照ください。
http://www.kanazawa-it.ac.jp/about_kit/ogigaoka.html

チラシのPDFはこちらです。自由に印刷配布してください。
JRSC2012.pdf
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2011年第17回東京大会は,オリンピックセンターで,国際学会ISR2011と同時開催されました。

2012年第18回は金沢で開催される予定です。
第1号通信のPDFダウンロードはこちらをクリックしてください。
第1号通信JRSC012.pdf
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包括システムによる日本ロールシャッハ学会編『ロールシャッハとエクスナー』ロールシャッハ・テストの起源と発展 金剛出版 ISBN4-7724-0868-1 C3011 \2800E
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まえがき
 包括システムによる日本ロールシャッハ学会の設立10周年を記念して,学会企画として本書を出版できたことを心から嬉しく思っています。LinkIcon続きはこちら


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JRSC会長あいさつ

包括システムによる日本ロールシャッハ学会シンポジウム画像.JPG 本学会は、1993年にアジアでははじめて 国際ロールシャッハ及び投映法学会に団体登録された、日本で最初のロールシャッハ学会として設立されました。設立当時は30人に満たない組織でしたが、学会員数は600名を超える学会に成長しました。

このサイトは,包括システムによる日本ロールシャッハ学会の公式サイトです。
 当学会は,包括システムによるロールシャッハ法を学び,その発展・普及および研修者間の連携・協力をはかっています。例年5月に大会を開催する他,機関誌,ニュースレターを発行し,各地で研修会を実施しています。また,国際ロールシャッハ及び投映法学会(The International Society of the Rorschach and Projective Methods (ISR) )に団体会員として登録し,その活動に参加しています。
 当学会は,平成20年4月7日付けで日本学術会議の協力学術研究団体に指定されました。
English Pages Here! President's message